御社のDX拝見! 不二食品×エートゥジェイ

「御社のDX拝見!」では、DX導入により業績を伸ばす企業にスポットを当てる。

販促機能で過去最高売上越境ECにも挑戦

不二食品株式会社 WEB事業部係長 久保嘉昭氏

 「世の中に二つとない味を作る」を企業理念とし、昆布茶、梅こぶ茶、佃煮などを製造・販売する不二食品㈱(大阪市港区)。良質な素材にこだわり、1949年創業当初からファンの厚い支持を得てきた。

 そんな同社が、「不二食品公式オンラインショップ」をオープンしたのは2021年7月。自社サイト開設にあたって採用したのが、㈱エートゥジェイ(東京都港区、飯澤満育代表取締役社長)が提供するクラウド型ECプラットフォーム『メルカート』であった。

 自社ECサイトの構想が立ち上がったのは、コロナ禍の影響が大きい。1回目の緊急事態宣言後に、実店舗の売上が一気に減少したため、時代のニーズに合わせるべく、会社方針としてネット通販に力を入れることになり、既存のECモール店舗の運営に力を入れながら、1年ほどかけて公式オンラインショップをオープンすることとなった。

 

『メルカート』を採用した理由は、大きく3つ。

 ①越境ECに対応していること。

 同社は将来、公式オンラインショップで越境ECに挑みたいと考えており、同社のEC事業の規模感と合致し、越境ECにも対応可能な点に注目した。

 ②他企業で豊富な採用実績があったこと。

 使用する企業のインタビュー記事を読み、安心感が得られた。

 ③デザインの良さ。

 他のECサイト構築サービスと比較したところ、分かりやすく、現代的な美しいデザインが構成されていて「カッコいい」と評価した。実際に製品ページなども、同社が希望する美しいデザイン、スライドといった視覚効果が実現できているという。

 同社では、公式オンラインショップを立ち上げたことによってブランドを固めることができ、実際の営業活動時のセールストークに使うこともできるようになった。また、会員向けに「10%オフキャンペーン」を実施したところ、新規の会員獲得に成功し、過去最高の売上を達成。こうしたイベントを設定する機能があることも、『メルカート』の長所といえる。

 サイト運営におけるサポートの手厚さも見逃せない。「エートゥジェイの担当者が積極的で、定期ミーティングでサイト運営のさまざまな提案やヒントを出してくれる。PayPayと連携する際にも的確に手伝ってくれて、当社の担当チーム内でしっかり情報が共有されている印象を受けた」と久保氏は語る。

 同社では、現時点は、今後さらに自社ECサイト運営の内製化を進め、自社でECのノウハウを蓄積していく段階と捉えている。そのノウハウを活用して、同社製品のファンを全国に拡大していく構えだ。そして、その次の段階として、越境ECの実現を目指す。

エートゥジェイ出展情報

①「イーコマースフェア 東京 2024」

 2月21日から22日まで 東京ビッグサイト 東1ホール(東京都江東区)で開催

②「店舗・EC DXPO大阪」

 2月27日から28日までインテックス大阪6号館(大阪市住之江区)で開催