DM三井製糖『パラチノース』は“文武二刀流”

11月30日は「いい砂糖の日」

 DM三井製糖の機能性甘味料『パラチノース』は、甜菜から作られる植物由来の糖質。砂糖の5分の1のスピードでゆっくり消化吸収され、血糖値上昇を緩やかにする。長時間の作業や運動などでも脳が疲れにくく、集中力が落ちにくいことから、スポーツやeスポーツ、仕事、勉強など幅広い分野で活用されている。

 

 

 『パラチノース』という名前は、甜菜の一大産地であるドイツ南西部のPalatinate地方に由来する。スクロースからパラチノースを産生する微生物が発見されたのが、同地方にある研究所。そこで、地名をとって「パラチノース」と名付けられた。その後、1980年代に同社が世界で初めて商品化に成功して以来、健康や運動・脳機能をテーマに研究・開発が進められている。

 製品としては、エナジードリンク『ZONe』、eスポーツ用グミ『ブレオングミ』、プロテインドリンク『Cycle.me』、缶コーヒー『BOSSカフェイン』などに採用されている。

 開発・研究が進められている中、『パラチノース』に関する新しいエビデンスとして、①集中力と脳血流に与える影響と疲労感の軽減②動脈壁の硬さ(長期摂取)③持久系スポーツでのパフォーマンスへの影響が次のとおり発表されている。

 ①集中力と脳血流に与える影響と疲労感の軽減=脳に対するエネルギー補給としても持続的に働き、3時間後まで眠気が抑制、注意力が維持されることは既存データとしてあるが、今回、脳活動量を上げ、注意力低下を抑制することが新データとして得られ、『パラチノース』はブドウ糖よりも1時間時点で集中力に差が出ていることが分かった。

 ②動脈壁の硬さ(長期摂取)=動脈壁が硬くなることを抑えると、動脈硬化関連リスクを抑えられるが、『パラチノース』はグルコースと比較して、動脈スティフネス(動脈壁の硬さ)の増大を抑制できることから、単回でも長期摂取でも動脈の柔らかさに効果があり、継続摂取することで健康的になれる可能性があることが分かった。

 ③持久系スポーツでのパフォーマンスへの影響=『パラチノース』摂取時は、序盤に脂肪燃焼し、終盤まで糖質エネルギーを温存することができる(糖質燃焼の減少の傾きが緩やか)とともに、持久系運動後の終盤の最大パワー・平均パワーが高まることが分かった。ランニングでの試験でパフォーマンスに差がでた初めての試験で、『パラチノース』は最後のラストスパートまで力を出し切りたい時に最適と言える。

 同社では、これまでにも持久力が要求される自転車競技やサッカー、バスケットボールなどのアスリート向けにHPなどで『パラチノース』を訴求しているが、最近ではトレイルランニング(トレラン)へのアピールも展開し始めている。

 トレランとは、登山道や林道といった未舗装の道を走るアウトドアスポーツ。ひと気のない場所を走るということもあって、コロナ禍でも楽しめるスポーツとして盛り上がり、コロナ禍明けもその人気は続いているという。

 大会によって20㎞~160㎞の距離を朝早くから夜遅くまで、場合によっては日を跨いで走り続けるので、エネルギー補給は必須。幻覚を見てしまう程の極限状態に追い込まれることもあるというから、かなりハードな競技だ。後半になると、エネルギー補給をしたくても胃が受け付けなくなったり、甘いものは気分が悪くなってしまうこともある。

 同社では、だからこそ甘さが砂糖の半分しかない『パラチノース』の利点が活かせると、トレラン大会で積極的にサンプリングを実施している(写真)。「さっぱりしていて飲みやすい」「しんどさが減った」と選手からの反応は上々で、手ごたえを感じている。

 『パラチノース』は、疲労感の軽減や注意力の維持が期待できるため、スポーツにおける栄養補給だけでなく、勉強や仕事においても活用できる“文武二刀流とも言えるエネルギー源。「一般ユーザーにもっと認知を広めていきたい」と、同社では今後も力を入れる。