4年目の『Tony's』に今後も注力
コロナ禍明けのニーズの変化に対し、「生活者のニーズが高まっている均一業態への商品発掘・提案の強化」「大容量などユニットプライスにて優位性のある商品の拡売」「売るべき商品の明確化による営業現場への意識浸透」を図っていく。
値上げが続くなか、数量が伸び悩むことも想定しているが、それを補完する商品提案・売場提案・販促提案として、菓子と酒、菓子と低温のクロス提案等を実践。また、地域に密着した商品を拡売することで、価格競争の少ない土俵で戦っていく。
新規ルートの開発も積極的に推進。ルート開拓の専任担当を配置し、外食、給食、介護施設、アミューズメント、アウトドア用品店など同社が持つ独自ルートの開拓を行っていく。
同社としては引き続き、おつまみカテゴリーと和菓子カテゴリーに注力。また、地域に埋もれている優れた商品を発掘し、幅広い業態への拡売を進める。クリスマス商戦については、各種イベントが復活し、人流が活発になると予測。パーティー需要の回復も見込まれるなか、関連商材の展開を強化していく。
国分ブランドとしては、日本橋菓房の『Nihonbashi Bar』『老舗酒問屋が目利きした旨いつまみ』が主力。『老舗酒問屋が目利きした旨いつまみ』シリーズでは新商品『搾菜ザーサイチーズサンド』を発売。展開間口は広がっており、「今後も丁寧な商品提案を積み重ねていきたい」と同社。
オランダのサステナブルなチョコレート『Tony's Chocolonely』(写真)は、取り扱いを開始してから今年4年目となる。Tony'sの理念を伝えながら「着実にファンを増やしているという実感がある。新規取扱いも含めて今後も注
力していく」(同社)という。
物流など「2024年問題」については、各メーカーと課題を共有し、日食協の指針に沿って中1日配送への対応を進める。入荷受付システム(N-torus)の活用やメーカーからの一括仕入一括配送を行うマザーセンター機能、定曜日配送などの対応を進めているところだ。