値ごろ感ある売価と売場MDの強化
国内主要7都市に活動拠点を置くナシオでは、2023年5月期の売上高が535億844万円となり、コロナ禍以前の水準まで巻き返すことができた。
今後の戦略としては、「コロナ禍で需要が低迷していたカテゴリーの再強化と、コロナ禍で需要が伸びたカテゴリー及び商品群などを分析し、消費者のニーズの変化に対応できるようにしたい。また、コロナ禍の規制緩和に伴う来日外国人の増加を見据え、インバウンド需要の強化を図りたい」としている。
2024年問題については、「自社が使っている物流では、すぐに影響は出ない」としたうえで、「取引先メーカーからリードタイムの変更要請や一部小売業から納品方法の変更要請などあったが、いずれも柔軟に対応する方針である」と現時点における輸送実態を説明。
物価高騰の中で迎える年末年始では、「節約傾向になる時期であるが、高価格帯商品に対する値ごろ感ある売価のつけ方や売場での販促方法の変更などによって、消費者の購買意欲を引き出したい。また、昨年よりさらに増えるであろう帰省需要に対しては、商品の見直しや売場を都市部から郡部へ切り替えることも検討している」と、アフターコロナにおける各種の販売企画を強化する構えである。
一方、年末年始向け商品としては、同社グループメーカー㈱ノースカラーズが2013年から取組んでいる「無添加×北海道×国産原料100%」シリーズの波及製品として、4連タイプの『無添加ビスケット』(写真上)『無添加かぼちゃスティック』(写真下)2品を推奨している。
もともと子育て世代からのニーズが強い同商品であるが、この度、サンリオキャラクターズとのコラボにより誕生した。
ナシオでは、お子様向けの新たなシリーズ商品と位置付け、売場での定着を図りたいとしている。