2023菓子卸MD特集 ジェーシーシー

オリジナルを強く意識した商品で差別化

 全国有力菓子卸のメンバー7社(関口、ハセガワ、種清、MDホールディングス、旭食品、中陽、セイカ食品)とともに企画・販促を行う同社は、9月の上半期決算において、メンバー7社トータルで2ケタ成長(前年比113.1%)を続けている。

 “企業は5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)だ”を基本とする同社・水谷圭二社長は「今まで手薄だった北海道エリアに、メンバーの関口が営業所を開設して、東北エリアとともに強化を図った。そして中四国エリアで弱かった部分は、やはりメンバーのMDホールディングスが物流センターを11月に開設した。全国エリアの再構築は着々と進んでいる」と話す。

 また、卸PBに関しては「大手SBにないものを作れ!とはっぱをかけている」と語り、さらに「現在、あらゆるコスト上昇で百均PBは減量にも限界があり、ここに大きなメスを入れて、来秋までにオリジナルを作っていきたい。適正売価、適正量目は基本」と水谷社長は熱く語った。

 

 

 そんなJCCグループが菓子本需要期に向け、下期(10月~来年3月)の売上を左右する秋冬の意欲的な新製品の一部を紹介する。

 イチ推しは、桃屋のヒット作『辛そうで辛くない少し辛いラー油』とのコラボ第2弾(第1弾はひねり揚げ)、ピーナッツ、ジャイアントコーン、カシューナッツ、アーモンドの4種類をミックスしてシーズニングで味付けした『ミックスナッツラー油味』(43g、200円前後、1回目=9月19日・2回目=来年2月1日発売、写真上)と、同コラボ第3弾は、丸く固めた生地に練り込んでザクザク食感のスナック菓子に仕上げた『コロパク ラー油味』(59g、150円前後、来年2月発売予定)。

 そのほか、均一菓子シリーズ・お買得気分から『チョコスナック』(5本、120円前後、写真下)は、10月から来年3月までの季節限定新商品だ。