ラグノオささき 東北6県いいとこ取り!

 東北地区を中心に60店舗以上を展開する和・洋菓子の老舗㈱ラグノオささき(青森県弘前市・木村公保社長)は、東北6県の美味しさを詰め込んだ半生菓子『パティシエのりんごスティック 東北ミックス』(写真、1本60gの5本入、税込1250円)を、お土産やちょっとした贈答用として推奨している。

 スティック状に焼き上げた中身は、青森県産リンゴのシロップ漬け、福島県産白桃のシロップ漬け、山形県産さくらんぼの洋酒漬け、宮城県産イチゴのセミドライで食感を保ちつつ奥深い味わいに仕上げた。

 また、外側のスポンジには、秋田県産米あきたこまちの米紛、岩手県産生乳で作った練乳を主原料にしっとり焼き上げるなど、東北6県の選りすぐりの美味しさを1本の“りんごスティック”に凝縮させた。

 包装は、カカオ豆の皮を有効活用した幅約27㎝×奥行約20㎝×高さ約3㎝のコンパクトな紙パックを採用。携行性・利便性を重視するとともに、過剰な包装を排除した地球環境に優しいラグノオの取り組みを実現させた。

 

 

 実はこの商品、既存の『パティシエのりんごスティック』を2年ほど前に「東北の美味しさを全国に届けたい」との思いから改良したものであるが、当時はコロナ禍の真っただ中。そのため、販促を控えていたので目立つ存在ではなかったが、コロナの規制緩和に伴い、インバウンドを含む観光客をターゲットに日の目を見ることになった。

 売れ行きはというと、4月23日から5月5日に開催された「弘前さくらまつり」では、異例の早咲きの中で行われたことも相まって、「コロナ禍前の7割から8割程度の人出だった」と言われているものの、その後の8月1日から7日に開催された「弘前ねぷたまつり」の盛況が功を奏して順調な滑り出しを見せた。

 「お客様から“ありそうでなかったフルーツパイ”“持ち運びしやすいサイズなので、まとめ買いができる”という嬉しいお声をいただいている」(広報担当者)と幸先の良い評価を受けている。

 東北6県の美味しさの総力を挙げた『パティシエのりんごスティック 東北ミックス』。アフターコロナの商戦に向け、奮闘して欲しいものである。