三幸製菓、加速する優品適価へのシフト

 良品廉価から優品適価へとミッションをシフトしつつある同社から、ならではの価値を追求した新製品各種登場。 

4個包装食べると牛乳1杯(200㎖)分のカルシウムを摂取できる「えび活」は、2017年に発売された『じゃこ気分』と同じ「素材充実シリーズ」に属する新製品だ。素材の旨みを楽しみつつ、栄養補給もできるお米スナックで、薄焼きのパリッとしたツブツブ食感がえびの風味とよく合う。9月4日発売。22枚、NPP参考価格237円・税込(以下同)。

 すっかり定着した家飲みシーンのニューフェイス『チーズマニア』は、小麦粉に米をブレンドした生地を使用した新感覚の「柿の種」。ワインやウイスキーなどの洋酒と相性のいい、スパイスとハーブ香る2種のフレーバーチーズ味に仕上げている。ピーナッツではなく無塩アーモンドのミックスで、家庭にいながらチーズ料理の専門店や洋風居酒屋で飲んでいる気分をめざした。こちらも9月4日発売。110g、313円。

 同じく9月4日発売の『三幸の揚せん3種アソート』は、ジャパン・フード・セレクションでグランプリを受賞した、「同 甘口しょうゆ味」「同 薫るしお味」「同 えびしお味」のフレーバーの詰め合わせ。140g、432円。

 また同品発売に合わせ、スタンダードの『同 甘口しょうゆ味』『同 薫るしお味』の2品の味と素材をリニューアルする。9月上旬生産分より順次開始予定。

 9月11日発売の『おいちぃチーズスナック』『ちいさなカレーパンせんべい』は、ひとくちサイズのお米のお菓子。求めやすい価格と食べきり容量が特徴の「推かしなPACK」シリーズになる。

 新登場の同シリーズは、より幅広いシーンで楽しめるような設計だ。前者はチェダー・カマンベール・ゴーダの3種のチーズをブレンド。後者は揚げせんをビーフとソテーオニオンの旨み・甘味をきかせた甘口カレー味に仕上げた。

 いずれもパッケージには、製品にまつわるシャレのきいた「ねずみ」「パンダ」のイラスト入り。40g、124円。

 同じく9月11日発売の『塩揚屋』は、レモンサワーやビールのおともにお勧めのアイテム。2月発売の『塩揚屋 旨塩味』をベースに、さらに幅広いジャンルのお酒に合うようにリニューアルした。濃い目のガーリックペッパー味と、爽やかな酸味の塩レモンだれ風味の2種を、三度揚げによるジューシーな揚げ米菓の生地に絡ませている。100g、237円。

 国産こしひかりを100%使用し、米と塩にこだわった正統派の『米屋銀次郎 塩せんべい』は、お米の香ばしさ、甘さが際立つ生地と味付けで、品のいい仕上がり。パッケージも製品特性に合わせ、シンプルで上質感のあるデザインを採用。それでいてたっぷりの内容量も魅力。9月18日発売。24枚、280円。

 同じく9月18日発売の『のり巻きみっくす』は、1袋で2種類の異なるのり味を楽しめる。『同 わさび』は、醤油のり味とわさび味ののり、『同 うめ』は醤油のり味と“うめ”のり味の組み合わせ。海苔がもつ贅沢な雰囲気は、浮世絵風イラストの入るパッケージにも反映されている。72g、280円。

 このほか同社は、にいがた発「R10プロジェクト」の応援企業として、9月4日より原材料の一部を国産米粉にリニューアルした。

 同プロジェクトは食料自給率向上のために、おもに小麦粉消費の10%以上を米粉に置換する取り組みを新潟県が展開・推進するもの。今春『ミックスかりんとう』『ミックスかりんとう さつまいも』で原材料の一部を米粉に置換していたが、今後はかりんとう全品に拡大し、日本の食料自給率の向上に貢献する。