東京ビッグサイトで10月3日から6日に開催
“自動化”“環境”など新企画目白押し
(一社)日本包装機械工業会(東京都中央区。大森利夫会長=大森機械工業社長)は、包装にまつわる最新技術が一堂に会する「JAPAN PACK2023[日本包装産業展]」を東京ビッグサイト東展示棟2〜6ホール(東京都江東区)で10月3日から6日に開催する。
8月22日現在の出展者数は412社・団体、総小間数は1873小間(特別展示・主催者企画含む)。このうち、正会員の出展が79社・団体、1046小間と、全体の60%弱を占める。「正会員企業の包装機械のソリューションが最大のスペースで展示されるのが、見どころの一つとして数字にも現れている」(阿部公拓事務局次長)。賛助会員は49社・団体、一般が252社・団体、団体は12団体と、包装機械以外にもさまざまソリューションが展示される。
出展分類別にみると、「包装機械/荷造機械」が最大の115社・団体。今回は、「包装資材・容器」が前回の44社・団体から108社・団体へと大きく伸びているのが特筆できる。「デジタル技術/ソフトウェア」も前回の5社・団体から今回11社・団体へと倍増。包装機械や資材、関連機械、加工機械、包装分野の前後工程の技術など、多彩な展示内容となる。
今回、特別企画に注力していることもあって、新規や海外出展が増えているのも特徴のひとつ。併催行事も充実している。開会式では、大森会長の主催者挨拶、古川雅章実行委員長の開会宣言、テープカットが行われる。
また、3日に「APAC-Asia Packaging Association Club-創立総会」を開催。APACは、アジア・アセアン地域における人材、情報等の相互交流を推進するため、同工業会と台湾包装協会、韓国包装機械工業会が設立準備を進めているもので、総会後にプレスリリースを予定している。
産学連携企画としては、包装業界見学ツアーを予定。会員企業7社が学生向けにガイダンスや会場巡回ツアーを実施し、人事担当者による就活サポートコーナーも設けるなど、手厚い企画となっている。
特別展示では、“自動化”“環境”をキーワードにした次の3つの企画を新設。
「自動化・環境ソリューションコーナー」では、パネルや動画で注目の最新技術を展示。同展の特徴がコンパクトに掴める羅針盤となるようなコーナーで、包装のトレンドが分かる。
「スタートアップ&アカデミックエリア」では、スタートアップ企業・研究機関14社が、自動化や環境関連の最新技術やソリューションを披露。
「MOBAC SHOWパビリオン」は、日本製パン製菓機械工業会とのコラボ企画。10社の賛同で、製パン製菓技術のソリューションが一堂に会する。
なお、「CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)パビリオン」では過去最多の20社・団体が出展し、リサイクル関連や資源循環、サーキュラーエコノミーのソリューションが披露される。
阿部事務局次長は、「新しい企画を多く立ち上げ、新規出展も増えており、包装産業展としての裾野が広がってきている」と胸を張る。