エタノール+脱酸素で品質保持を強化
「創造力で未来を拓く」を企業理念に、フロイントグループは世界中の人々に医療と健康の未来に貢献し、豊かな生活と食の安全・安心を支える技術を生み出し、育成することを目指すことを経営ビジョンとしている。
ファインケミカルなどで活躍する造粒・コーティング技術の機械、錠剤・カプセル剤・顆粒剤など様々な剤形向け添加剤、そして食品品質保持剤の3事業を柱として展開している。
そこで、お菓子やパンなどの食品を安心して美味しく食べるためには欠かせないのが食品品質保持剤。密封された食品包装内において、①エタノールガスを蒸散させ、カビの繁殖を抑制するとともに、食品のやわらかさとしっとり感を保持する「エタノール蒸散剤」②酸素を吸収し、カビの繁殖を抑制するとともに、酸化による変質を防ぐ「脱酸素剤」③この2つの機能を併せ持つことで、最も強い静菌効果を発揮する「エタノール蒸散剤+脱酸素剤」。大きく分けてこの3タイプをラインアップしている。
イチ推しは、その③に相当する2つの機能を併せ持つ『ネガモールド』(鉄系・水分依存型/自力反応型、写真上)。エタノール蒸散剤と脱酸素剤を組み合わせ、それぞれの特長で短所を補い合う『ネガモールド』は、水分活性値の高い食品の品質保持に適している。「やわらかさ」や「しっとり感」を保持し、食品の酸化も防ぐ。さらにカビはもちろんのこと、酵母菌や乳酸菌による発酵や、枯草菌の繁殖を抑制する効果がある最強の品質保持剤といえる(但し、使用にあたっては食品包装フィルムの材質について、酸素バリア性を有することが必要)。
そのほか、シリーズラインアップとして、鉄系・エタノールの少ない『ネガモールド ライト(LT)』(写真下)と、非鉄系・エタノールのやや少ない『ネガモールド Z』がある。