企画から製造・販売まで軟包装のコンバーター
創業は1928(昭和3)年、今年95周年を迎える同社は、SMやCVSに並ぶ菓子や食品用パッケージをはじめ、シャンプー・リンス、洗剤などの詰め替えパウチや日用品、工業材料などのパッケージの企画・製造・販売を行うプラスチック軟包装専業コンバーターである。
そんな同社が、製造販売を始めて既に50年近く経つロングセラー製品『Q-coat(キューコート)』は、独自のノウハウで加工された「ポリ塩化ビニリデンコート品」の名称で、多種多様な材料にコートすることで酸素バリア性や水蒸気バリア性を付与することができ、環境包材であるバイオマスフィルムやリサイクルフィルム、マットフィルムやパールフィルム、縦切れフィルムや横切れフィルムにもコートできる。
また、ポリ塩化ビニリデンの特徴として、バリア性の他に「ヒートシール性」も付与できる。この特徴を生かして、表基材に印刷してポリ塩化ビニリデンをコートした、単体バリアシールフィルム「QEC加工」もフィルムの単層化などの観点から着目されている。
このほか、表基材にコートする事で、表側、裏側の両側に静電気防止性(以下静防性)を発揮する『S-coat(エスコート)』は、コートできる表基材が限定されるが、表裏両フィルムに静防タイプを使用しているような場合、表基材にS-coatをするだけで両面静防フィルムと同じように静防性を付与することが出来る。コーティングで静防性を付与しているので、Q-coat同様に基本的に静防性の無い環境フィルムや裂け性フィルム、透明蒸着フィルムなどにS-coatを施す事で両面静防性を付与することが出来る。
また、温めたり冷やしたりすることで印刷の色が変化する『Aster Color(アスターカラー)』(写真)は、冷蔵庫で冷やすと色が発現したり、暖かい所に置くと色が消失したりするという、温度によって色が変化する特殊インキを使用。パッケージとして色の変化を楽しんでもらう用途での使用を想定している。
「このほか、様々な企画商品を用意。お客様と共に新たな企画商品を構築していきたい」(関係者)と話す。