ミニチュアチャームでPR強化
1980年発売の駄菓子『ポテトフライ』でおなじみの同社。コロナ禍の巣ごもり需要が追い風となり、『ポテトフライ』の売上が急上昇した。一時は工場をフル稼働しても製品供給が追い付かない状態になったことから、鈴木憲一社長は2020年9月に『ドリンクゼリー』の生産中止を決断し、主力の『ポテトフライ』に特化して製造を継続した。また1億袋の製造を視野に入れ、2021年11月に工場のラインを増設した。現在は6ラインの生産体制となり、安定供給を維持している。
生産能力について、鈴木社長は「もっと生産量を上げたいが、工場の人員確保が難しい。当面は、現状の生産体制を維持したい」と慎重な姿勢を崩さない。
同品のフレーバーは、「フライドチキン味」(写真)「じゃが塩バター味」「カルビ焼の味」の3種類を展開する。いずれも、歴代売上ベスト3に入る人気のフレーバーだ。サクッとした香ばしい食感の後、さっぱりとした味わいが広がるため、子供のおやつはもちろん、お酒のおつまみにもなる。
お菓子以上に注目を集めているのが、今年4月にバンダイが発売した『ポテトフライ』のミニチュアチャームだ。同社が初めて監修し、パッケージの質感にもこだわったチャームは、長年のお菓子ファンのほかコレクターたちの心もつかんでいる。
「今後は、キャラクターポッチくんのフィギュアを活用したPRも検討したい」と鈴木社長は前向きだ。