高い技術と品質管理で 安心安全なナッツ提供
製菓・食品用ナッツ素材メーカーであるタバタ(都内中央区)。1947年の創業以来、ナッツの加工技術や研究開発で業界を牽引する企業だ。
安全で美味しい製品を提供するために、食品安全マネジメントシステムの国際規格「FSSC22000」を2014年に土気工場(千葉県千葉市)、翌年に千葉工場(同)で取得。最新鋭の選別機と目視選別を組み合わせることで、高度な選別精度を保持し続けている。
特に独自の鮮度保持技術「ST(スーパートリートメント)加工法」は、日米で特許も取得済。化学的な薬品や添加物を使うことなくナッツに高度な抗酸化機能を付加できるほか、ナッツの経時的酸化による風味の劣化や異臭の発生を抑制。同加工を施すことで、ナッツの風味や鮮度を従来品の3~4倍保持できる。
またナッツのブルーミング(白化)を防止する白化防止技術等、高い加工技術が多くの菓子メーカーの支持を集めている。
代表取締役社長の田畑周氏(写真)は、「常にお客様に安心、安全な品質と高い付加価値の製品をお届けすることが、私たちのポリシー」と話す。
3月から食物アレルギーの義務表示対象品目(特定原材料)に「くるみ」が追加された。「くるみ以外のナッツにもアレルギーについて厳しい管理が要求されているため、交差汚染防止等の対策強化や工場の製造ライン構成の見直しも視野に入れている。安心・安全な製品を引き続き提供できるよう挑戦していきたい」と、今後への意欲をのぞかせた。