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特許のSS技術で食品加工の新たな可能性

 今から20年前の2003年5月、早稲田大学プロジェクト研究所の研究テーマから派生したベンチャー事業として設立したのがT.M.L。「21世紀のやさしいまちづくり」を掲げ、早稲田大学社会システム工学研究所と産学官連携で調査研究、ソフトスチームの開発に着手した。

 4年後の7月、埼玉県産業技術総合センターと「ソフトスチーム技術を利用した高品位加工技術」に関する共同研究を開始。その後「加熱調理装置」(2012年)、「加熱調理装置および加熱調理方法」(2013年)、「米飯製造方法および米飯製造装置」(2016年)と次々に特許を取得。販売はT.M.L、製造は同社が行うことになった。産官学連携のこの「ソフトスチーム技術」は、最先端食材加工テクノロジーとして、「素材の旨味を最大限に引き出す」「食感や味など自在に調理できる」「目的に応じた最適な下処理を行う」「食材の保存や保管をしやすくする」「食材ロスや災害対策など社会課題を解決する」など、誰もが願う一歩先の食の未来を見据え、これまで実現できなかった下ごしらえ調理を可能とするものである。最大の特徴は、100℃以下の「飽和湿り空気」を利用する技術。この加工法は素材の組織を崩すことなく、食感・味・香り・栄養価が引き出されるところである。

 写真上は、『THE SOFTSTEAMER(ソフトスチーマー)』=食品加工工場などに設置する業務用ソフトスチーマー(下ごしらえ調理機)。処理量は90~100㎏/バッチで固定式。※別途、ボイラーの設置と配管工事が必要。

 写真下は、『THE SOFTSTEAMER Lite(ソフトスチーマー・ライト)』=コンパクトで汎用性の高いソフトスチーマー(下ごしらえ調理機で、オプションとして電気ボイラー・軟水機のユニット化も可)。処理量は18㎏程度/バッチで移動可能である。