売場で優位な定番・スポット製品の開発
流通菓子の卸業を経営する、北海道から九州までの有力13社(ナシオ、関口、国分首都圏、アイネット、フタバ商事、前田、カワムラ、相互、誠商会、吉寿屋、播磨物産、カトー菓子、木村)で構成する同組合は、「商品開発・提案」「情報ネットワーク」「商品の流通」の3点に重点を置き、製販三層にわたる菓子流通全体の繁栄を図る目的で設立して、来年は30周年を迎える。
約3年半前、百均PB「ちょっとした幸せ」シリーズを終売(現在は日本赤十字社とのタイアップPB「ちょっとした気持ち」の個食半生のみ)した結果、47アイテム減、年間売上2億5000万円減となったが、200円~400円上代の留型・PB企画に特化し、今年はトータル30アイテムで1月~9月の販売実績が昨年同期比113%で推移。この期間、特に『芋けんぴ』の売上好調(既に1億円突破)が牽引した形で、3年前の減収をほぼカバー。「現在、あらゆる原材料費の高騰で百均商材は厳しくなる状況を考えれば、賢明な判断だった」(関係者)と語る。
「今後も小売の留型製品開発は進む」と予想する同組合は、売場でNB品と遜色のないデザイン・量目・価格で優位な定番、スポット販売の開発を目指す。それらを具現化した3品が登場。
北海道産牛乳を使用しミルク風味豊かな『北海道ミニワッフル プレーン』(8個、参考価格350円、11月1日発売、写真右)と、北海道産牛乳と蜂蜜を使用ししっとりと焼き上げた『牛乳鈴かすてら』(250g、同350円、12月1日発売)の2品が新製品。俳人・小林一茶を偲んだ『一茶鼓まんじゅう』(11個、同240円、写真左)は、12月1日リニューアル発売。