豊富な品揃えで最適な売場を提案!
初公開の東京オフィス
1都8県に販売エリアを持つ丸高商会(茨城県石岡市)と、北海道・東北エリアを中心に販売網を持つサクラバ(秋田県北秋田市)。2017年に経営統合し、持ち株会社グローカル・ユナイテッド・ホールディングス(以下GU)が誕生。高木邦光氏が社長に就任した。
丸高商会、サクラバの両社とも、既存の主要顧客の売上が好調に推移したことを受け、5期目となる2021年度の2社合計の売上実績は185億円、GUの売上高実績(主に2社への売上)は137億円となった。
ただ、両社とも運賃や人件費高騰による経費が増加。サクラバは利益率を確保しながら固定費を抑えることで、収益性を改善。物流費も昨年並みに抑制できた。一方の丸高商会は、首都圏に販売エリアを持つことも影響し、人手不足による人件費高騰の影響が続く。
今期は、GU東京本部を11月1日に開設。大手から中小の菓子メーカーまで、豊富な品揃えにより最適な売場を提案するGUのコンセプトを推進する。また2社で開発してきたPB商品は、GUの商品開発部隊を発足させることで、更なるスピードアップを図る。
コロナ禍3年目。今後は健康志向に対する意識の高まりから、免疫力を高める機能がポストコロナの重要なキーワードになると推測。人流が活性化する年末年始は、高品質商材の充実でさらなる売上増を見込む。
原料費高騰や急激な円安を受ける昨今について、「メーカー、卸、小売りの3社が協力し、需要予測や物流改革など、無駄を排する取り組みを強化すべき」(高木社長)と業界全体への改善を提案。
またNB・卸PB・小売留型が混在する売場については、「NBの新商品が極端に少ない今が、中小のお菓子メーカーのチャンス。形を変えて、売り場に並べることなど私たちも積極的に提案したい」(同氏)と、現状打破に向けた意気込みを示した。