ガム以外のすべてのカテゴリーを手掛ける総合お菓子メーカーの同社のアイスクリームは、新規性や驚きに溢れるものだ。その様は社内コラボといった趣である。
9月19日に発売された『ルマンドアイス ベルギーチョコレート』と『ロアンヌアイス ベルギーチョコレート』は、前者が同社を代表するお菓子の「ルマンド」をコクのあるチョコモナカアイスに入れたもので、後者は「ロアンヌ」そのものでコクのあるチョコアイスを挟んでいる。いずれも自社の人気アイテムを中に入れるか、外から挟むといった斬新な手法で仕上げることで、ほかに類のない価値を提供する。
なかでも人気なのが、凍らせても固くならない独自開発のグミをバニラモナカアイスと組み合わせた『グミーツイタリアングレープ味』(写真)である。噛むたびに果汁感が口いっぱいに広がるように仕立てた、新感覚の食感・味覚が話題となった。
アイスクリーム関連について同社は「菓子製造技術を応用し新たな価値の創造を図った『お菓子アイス』の開発を進めるなかで、美味しさや驚きに加えて健康要素を取り入れた製品開発に取り組んでいく」と話す。
昨今のコスト面等の懸念から、新規性のある製品が生まれにくい状況なだけに、健康志向など消費者ニーズを的確に捉えるとともに、需要喚起を促す販促等の実施が重要だと同社は考えている。