スウェーデンのAAK社とミヨシ油脂との合弁会社として誕生したのが2015年10月のこと。以来、同社はチョコレート製品開発の強力なサポーターとして今日、食感のバリエーション創出やアプリケーション毎の異なる課題について、多様な機能性油脂で対応している。
また、サステナビリティへの取り組みを重要な施策と位置づけ、基幹原料となるパーム油のトレーサビリティ強化やシアバター(シア脂)においては、「KoloNafaso」という独自のプログラムで、生産者を直接サポートしている。
同社のチョコレートサポート製品は次のとおり。
『イレクサオ VN‐70』=ヴィーガンチョコレート向けに開発されたカカオバターの代用脂。乳原料を除いたことによる耐ブルーム性の低下を補い、クリーミーな口どけを実現。高たんぱく質チョコレートなどへも応用可能だ。
『アコスプレッド NH28』=チョコレートスプレッド用に開発した油脂として、低温でもソフトな食感が得られ、ココアバターやナッツオイルとの相溶性が高いため、保存安定性にも優れている。
「そもそもチョコレートは、従来の嗜好品としての役割に加え、栄養補助食品としての期待も大きく、子供から高齢者に至るまで、幅広い消費者に親しまれている。高たんぱくなど新しいコンセプトや様々な喫食シーンに応じた製品設計など、アプリケーションも多様化。これからも個々のアプリケーションに最適な油脂製品を提案していきたい。また、脂質栄養という観点からの提案も行いたい」(関係者)と話す。