「よりよい菓子の製造を通して、地域社会に喜びと楽しみを提供する」という企業理念の下、お手頃で美味しいチョコレート製造に邁進する創業64年目の同社。OEM中心の業務ではあるが、NB製品にはこだわりを持ったチョコレート製品が多い。
今から40年以上前、同社が『ひとくちチョコ』を製品化した1980(昭和55)年、当初から両ひねり個包装紙として「セロハン」を使用し、現在にまで至る。セロハンは、木材パルプを原料としており、分解されやすく環境にやさしい素材だ。さらに検品精度の向上を目指すとともに、バイオマスマークをパッケージ表面に印刷することにより、環境に配慮する製品であることをアピール。写真は、10月発売の大袋チョコの新製品3品。『ミルク』は480g、『カカオ70%』と『低糖質』は440g・各NPP。
また、同社・取手工場では2017年、工場のある茨城県独自の「いばらきHACCP」を取得。これを国際基準HACCPにステップアップさせるために、社内で食品安全チームをつくり一丸となって取り組んだ結果、今年2月に食品安全規格「JFS-B」の認証を取得している。
「4年前から着手した、糖質を大幅にカットして血糖値の急激な上昇を抑えるというイヌリン使用の“低糖質チョコレート”は、コロナ禍で健康志向がより強くなった現在、販売増を期待している。さらに今後も、持続可能な開発目標(SDGs)を支援しながら、輸出にもトライしていきたい」(寺澤光弘社長)と抱負を語った。