ブルボン 「贅沢」キーワードにブランド強化!

 総合菓子メーカーの同社がチョコレートカテゴリーに参入するきっかけとなったのが、1982年に発売した『シルベーヌ』(写真上、6個入・OP想定小売価格300円・税抜)である。その同品が今年9月に40周年を迎えたのを機に、ブランド強化を図る。

 取締役執行役員エリア営業部部長の井手規秀氏は、「発売当時は、チョコレートで贅沢にコーティングされたしっとりケーキを、日持ちして手軽に食べられる無二のアイテムとして好評を得た。その原点に返るような施策でさらなるブランドの定着化を進めていく」と語る。

 その一つが発売当初のデザインをイメージしたパッケージへのリニューアルである。さらに新製品として、ホワイトチョコレートでコーティングし、まろやかなミルクの味わいに仕上げた『同ホワイトミルク』(写真中、6個入・同300円)を投入する。白を基調としたパッケージデザインは、オリジナルの赤箱と並べると紅白になる仕様で、40周年のお祝いムードを盛り上げる。

 シルベーヌとアフタヌーンティーのシーンを描いたWeb動画では、タレントの桐谷美玲を起用し、アフタヌーンティーグッズが当たるクローズドキャンペーンを実施する。

 さらに同社ナンバーワンブランドの『アルフォートミニチョコレート』が、ビスケットの品質を改善。併せて小麦全粒粉を際立たせるパッケージデザインに変更した。

 加えてアルフォートブランドを育成すべく、今期も『贅沢ナッツのアルフォートミニチョコレート ピスタチオ』(写真下、12個入・同160円)を投入する。チョコレートとビスケットに練り込まれるピスタチオの使用量を昨年比約120%とし、好評だったその風味を強調。キーワードも「プレミアム」から「贅沢」へと変更した。

 広告戦略としては、引き続き俳優の高橋一生を起用。「全粒粉入りビスケット」をアピールし、前年の流れを踏襲した「アルフォート、ある?」をキーメッセージにメディア・SNS露出を展開する。