美味しさへの熱い思い 優しさを届けて50年余
リボン
1970年、名古屋で創業したリボン。これまで『生梅飴』や『北海道ソフト』などのロングセラー商品を生んできた。ヒット商品を生むために重要な役割を担うのが、商品企画の仕事だ。
「新商品開発の場合、大事になるのがネーミングやパッケージデザインの立案、販売キャンペーンの企画などです。市場動向をリアルタイムでキャッチしながら、一人の消費者として日常生活の中で感じた閃きやアイデアを客観的に分析していきます。研究開発など他の部門と協力し、触発しあうことで、大きな創造力が生まれます。リボンの商品には、美味しさに挑戦する社員一人ひとりの熱い思いが結集されているのです」と商品企画課の下野つかさ主任は話す。
その同社がこのほど新しいキャンデーを開発した。その名も『ミックス牛乳飴』(写真)。いまZ世代を中心にレトロブームが起きているが、新製品はそんなレトロな雰囲気を味わえる懐かしい味。コーヒー牛乳やフルーツ牛乳、イチゴ牛乳をキャンデーで表現した。パッケージ表面のレトロ感に溢れたキャッチーな少年のイラストやロゴも懐かしい。参考価格は160円(税別)で100g。SMやCVS、DgSで買える。発売日は9月12日。
大人気『白えびビーバー』人にやさしい真面目な会社
北陸製菓
北陸地方を代表するビスケットメーカーとして創業から100年余…。地元はもとより、いまや全国のファンから愛される北陸製菓(髙﨑憲親社長、石川県金沢市)。モノに溢れた大量消費社会への反省から、モノとの付き合い方を改めて問い直す新しい生き方指標『ロングライフデザイン』を提唱する京都造形芸術大学のナガオカケンメイ教授との出会いを機に、それまでの愛称「hokka」を正式名にしてブランドを一新。とはいえ、美味しさのためには手間暇を惜しまぬ創意工夫の姿勢はいまも昔も変わらない。
さて、いまのhokkaを語る上で欠かせないのが揚げあられ『白えびビーバー』(写真)だ。発売は大阪万博が開催された19
70年。以来、北陸の人のソウルフードとして愛され続けている。最近では富山県出身で現在は米国プロバスケット(NBA)で活躍中の八村塁選手の大好物としても知られ、その人気は一気に全国へと広まった。
同社は働きやすい職場としても知られる。今年1月には次世代育成支援対策法と女性活躍推進法に基づき「一般事業主行動計画」を制定、公表している。計画期間は令和7年の1月まで。hokkaはこれからも商品や技術に誇りを持ち、菓子文化の継承と発展に励む。