曽田香料 国産原料で乳製品の自然なコクや厚みを補強

 同社では顧客の困り事に寄り添うべく、サプライチェーンの見直しとして、国産原料で開発した乳製品の自然なコクや厚みを補強する乳素材やコスト耐性のあるバニラフレーバーを展開している。

 『乳素材デイリッチシリーズ(乳等を主要原料とする食品)』および『ファーミルシリーズ(殺菌済み発酵乳)』は、厳選した乳原料を酵素処理した製品であり、乳本来の美味しさを向上させ、乳原料の代替や削減に顕著な効果を与える。両シリーズは、クリーム様からチーズ様、バター様と幅広い風味の製品を取り揃え、焼き菓子や飲料、調味食品、乳製品など幅広い用途に対応する。

 『ファーミルシリーズ』は、乳本来の美味しさと味わいを提供するとともに、乳製品一括表示に対応(乳等省令などの規格、表示基準に準拠)。

 天然バニラ素材とケミカル素材を組み合わせた『バニラックス』シリーズは、複雑なバニラ香気の相互作用を解明し、芳醇なバニラ香を再現したバニラエキス代替フレーバー。価格・供給両面で安定的に提供可能だ。

 コロナ禍やウクライナ情勢、急激な円安による家計への圧迫は、消費者の大きなストレスとなっており、同社では「今後も心と身体の健康ニーズは継続する」とみている。

 「お菓子は人々の楽しみであるとともに、栄養を補う補助食品としての役割もあり、各種プロテインや機能性素材を組み合わせた商品開発も活発。これら素材を美味しく摂取するために呈味と香気をバランスよく抽出する技術開発をはじめ、スペシャリティケミカルが減塩・低脂肪に有効なことも確認できており、各種香料への活用を進めている」と同社。