ファンに支えられて12回目!!
昨秋11月にスタートした天乃屋恒例のロングキャンペーン『歌舞伎揚売上№1キャンペーン』(7月31日締切)の、5000円プレゼントの当選者を決める抽選会が、8月3日本社会議室で実施された。
今春4月の郵便料金の値上げも響いたか、今回の応募は5万3525通。テーブルに積み上げられた応募ハガキと封筒の山の中から、齊藤孝喜会長とスタッフ5名で1000名を選んだ。
天乃屋のロングキャンペーン『歌舞伎揚売上№1キャンペーン』は、今年で12回目を迎える。大きくはないが現金5000円の、当たれば嬉しい“ハッピー感”も人気のポイントだ。
「今年は業界事情から受注が殺到して製造が追いつかず、お客様の要望に十分応えられないという中でのキャンペーンでしたが、5万通を超える応募を頂けました。また、Twitterでのプレゼント企画では、新たな若い世代のファンも増えて、9万1000ツイートを頂き、改めて『歌舞伎揚』への愛顧の大きさに感謝しています」と、例年と異なる背景を述べながら大砂信行社長は語った。
昭和35(1960)年の発売以来、『歌舞伎揚』を今日まで育ててきた齊藤孝喜会長も「今回は原材料の高騰などから製品の価格見直しや、受注の殺到などから、売上の面でも厳しい要素はあったが、この応募の山を見ればありがたいね。揚げ米菓カテゴリーの売上№1にして頂いているのも、こうした長年のファンのおかげ」と、感慨を込めて語る。
応募ハガキの山から齊藤孝喜会長が、まず10名の当選者をピックアップ
「継続」のための施策
昨年来、パーム油を筆頭に食用油の高騰は目を覆うばかりで、揚げ米菓主力のメーカーは大変だ。
「昨年の原料や資材の値上げが、今年に入ってさらに拍車がかかり、多くの食品の値上がりに繋がった。食用油の使用量が多い弊社も例外ではなく、むしろ直撃を受けている」(大砂社長)
さらには、包装資材の値上がりと品不足。工場稼働に関る重油やLNGなどの燃料の高騰が追い打ちをかけている。
「主原料の米を除けばすべてが値上がりし、非常に厳しい状況です。昨年から順次、値上げを実施してきたが、これら全部をカバーするような値上げは困難だ。生産アイテム削減や整理をして、効率化を図るなど企業としての自助努力を徹底していく」(大砂社長)
しかし、その一方で、今年の11月からの価格改定への準備も進めている。レギュラー製品の『歌舞伎揚11枚』で、約5%程度の価格上げをする他、規格見直し中である。
「これら施策の実行で、来年も継続して、お客様に喜んでいただけるキャンペーンが実施できるよう社をあげて努力していく」と大砂社長は言葉を結んだ。