東京カリント、「敬老の日」に感謝を込めて

 油菓のリーディングカパニーの東京カリントが、8月15日から全国のSMと、川越工場の直売所「蔵屋久兵衛」(同月29日発売)で、かりんとうアソート『敬老の日 かりんとう詰合せ』(写真、125g=25×5種入り、OP=想定小売価格540円・税込)を発売した。

 わが国の少子高齢化や人口減少への対応として、お菓子業界でも新たなニーズの掘り起こしや、チャネルの開発に余念がない。チョコやスナックなどはともかく、伝統ジャンルのメーカーでは、中心的なユーザーの高齢化が焦眉の課題だ。新しいフレーバーやシーズニングで、若年層の関心を喚起したり、ロングセラーのブラッシュアップなどで、従来ユーザーを含め、新たな美味しさを提供するなど、さまざまな手法を駆使している。

 東カリの新製品『敬老の日 かりんとう詰合せ』は、定番の「蜂蜜黒」「蜂蜜白」2種に、「野菜ミックス」「ピーナツかりんとう」、そして、この製品ならではの新味、青海苔と醤油入りの蜜をかけた「青海苔かりんとう」の計5種入り。各25g入りの分包で詰めあわされたアソートである。

いわゆるコト消費を狙う製品だ。かりんとうのヘビーユーザーである高齢者に止まらず、ターゲットを、購買者である子供や孫といった若年層まで広げた設計といえよう。敬老の日へのプレゼントとして、若年層が手に取りやすく、一緒に食べるシーンも想定した幅広い世代に受け入れられる製品である。

 ちなみに同社では近年、合格祈願(2022年発売)や、昨年にはお供え菓子など、新たな需要の発掘に注力し、手応えを得ている。昨年発売の〝お供え菓子〟のかりんとうは、前年比で倍の売上をたたき出したという。

本品の外装はシックだが、明るい色使いの和風デザインだ。不織布の巾着は小物入れとしても使えるなど、アフターユースも加味されている。高齢の父母への感謝のプレゼントとして、また、お世話になったご近所さんへのお礼としても好適。食べたら捨てる…には、〝もったいない〟オシャレな作りは、今どきのSDGsやゴミ削減にも繋がる設計ともいえよう。