新たな機能性製品として高水溶性味質改善素材『ナリンビッド』(写真)を5月20日に発売。
『ナリンビッド』は、同社独自の酵素技術を用い、柑橘由来のナリンジンにでん粉由来のグルコースを結合させ、水溶性を高めた食品素材。従来のナリンジンに比べて水に対する溶解度が6000倍と高く、低温でも結晶が析出せず、安定な溶解性を有している。水だけではなく、エタノール水溶液中でも結晶が析出しないため、高濃度配合の濃縮液の調製も可能。ナリンジンの約2倍の苦味を持ち、微量でキレのよい苦味を付与できる。
さらに、苦味料としてだけではなく、柑橘の果汁感向上や味質改善など、食品の味質調整剤としても活用可能。添加量を調整することで、甘味の増強や後引き改善、風味改善などができる。
原料であるナリンジンは、柑橘類の摘果した幼果や落下した果実など、本来廃棄処理される農作物から作られており、これからの時代にマッチしたサステナブルな素材。
同社では、『ナリンビッド』を使いやすく、安全で高品質な、味質のよい水溶性苦味料として、ノンアルコールビールやモクテル、カクテル・チューハイなどのRTD、果汁系飲料などの飲料分野、香料分野などに対して活発な販売活動を行っていく予定。