家族と過ごす大切な時間を少し特別に
「母の日のカーネーションと真っ赤なガーナを一緒にプレゼントしたら喜ばれるのでは」というアイディアを思いついた一人の社員が、手作りのPOPを売り場に提示したことをきっかけに始まった「母の日ガーナ」。今から20年以上前の2001年のことである。
好評を得たことで翌年から全社的に展開し、2003年にはメディア露出も開始。その後も契約タレントや人気キャラクターを起用するなど、同社オリジナルの毎年恒例の大型キャンペーンとして定着している。
長年にわたって積み上げてきた同施策だが、その企画内容は市場環境や消費者の嗜好の変化とともに変わっている。長らく基幹製品の『ガーナミルク』を中心に展開してきたが、直近では社会環境の変化や多様化する価値観の台頭を背景に、さまざまな製品が求められるようになっている。
そうした状況を踏まえ、贈られる側の気持ちや嗜好に沿ったプレミアムラインのガーナ製品群(2021年度より『プレミアムガーナ』に)もラインアップ。選択肢を拡大することで「母の日ガーナ」全体の活性化につなげてきた。
そんな「母の日ガーナ」の2022年の施策は、コロナ禍で改めて気づいた、家族で一緒に過ごすことの大切さ、そして母の日を少し特別な日にしたいという意識変化を見据えたものになる。2020年度よりキャラクターをスヌーピーにしたことも相まって、「母の日」「母の日ガーナ」「手作り」の実施率が上昇していることから、それらに向けた製品ラインアップとコミュニケーションを実施する。
具体的には、「キミの笑顔が、いちばんのプレゼント」というキャッチコピーの下、板チョコレートを軸に「母の日」を演出するコミュニケーションの展開や、高まるプチ贅沢ニーズや特別感を演出できるプレミアムガーナの拡充を行う。
贈る人贈られる人 双方が共感できるように
テレビCMとしては、スヌーピーをフックに、デジタル施策としては、伸長する手作りプレゼント需要に向けてPEANUTSのキャラクターをモチーフにしたアレンジレシピを提案。店頭では出力POPも展開予定で、オリジナルレジャーシートなど親子コミュニケーションのとれる景品や、アイスとも連動して盛り上げる。
注目の『プレミアムガーナ』ラインは、春夏らしい軽やかさと専門店のような繊細で複雑な味わいに仕上げた『ショコラホイップ〈ミルクバニーユ〉』『同〈カカオノワゼット〉』、贅沢な濃い味わいを楽しめる2層のショコラに仕上げた『ショコラカレ〈濃苺〉』『同〈濃抹茶〉』、軽やかな食感が広がる春夏らしい小粒トリュフの『ショコラトリュフ〈ピスターシュ〉』といった、「おいしさ」「プレミアム感」ともに高評価を獲得している商品をラインアップした。
『母の日ガーナ』について同社は、「贈る人と贈られる人の双方に共感してもらえるような施策を実施し、母の日という特別な日をともに彩ることができるようブラッシュアップを続けていく」と話す。