“関口イズム”ここにあり! 関口「春季大見本市展示会」(本社分)

 広域菓子専業問屋の㈱関口(栃木県鹿沼市、関口快太郎社長)は2月23日「天皇誕生日」、前橋・松本・千葉各支店を含む本社の「春季大見本市展示会」をホテル東日本宇都宮(宇都宮市)で開催した。新型コロナウイルス感染対策を徹底する中、約150社・約300名が熱心に商談を行った。

写真左から関口大二郎専務、関口快太郎社長、相川保彦常務

 「コロナ禍の影響で一昨年の春以来、2年ぶりの開催」と関口社長は語る。コロナ禍第6波により地元・栃木県を含む31都道府県に「まん延防止等重点措置」が適用される中での開催である。開催には万全を期した。新規感染者数の動向をギリギリまで見極めた上で、会場内でのマスク着用・入場時の手指消毒・1社2名の来場制限・関口スタッフ全員に検査を実施する等の対策に徹した。通常、開会時と閉会時に取引先メーカー関係者にむけ朝礼と終礼を行うが、今回は省略した。すべては、得意先が安心して商談に集中できるようにするため。

 

  「ならでは」の提案数多

 

 会場入口に設置された関口の企画コーナーでは、「関口オリジナル」「防災」「熱中症」「免疫力アップ」「美容と健康」などの提案でバリエーション豊かな商品を披露した。

  関口オリジナル企画では、宇都宮のソウルフードである『あんドーナツ』(写真下、本橋製菓)をはじめ、地元ゆかりのPB商品を集めた。例えば、栃木県産特製ジャージー発酵バターを使用した『バターみるく』(サクマ製菓)や宇都宮発祥のステーキハウスの味が楽しめるポテトチップス『宮のたれチップス』(深川油脂)、そして栃木県産紅はるかを使用した『栃木県産干し芋ギフトボックス』(壮関)など。

 防災企画では、新型コロナウイルスの感染拡大で自宅療養者の支援が全国的な課題になっており、各自治体が食料品や日用品を無償配達する支援を開始していることを紹介。大塚製薬『カロリーメイト』、YBC『ルヴァンプライム保存缶』、ブルボン『缶入カンパン』などを展示。その他、ペットボトル入り飲料水、レトルト食品、ロングライフパンも。

 熱中症企画では、1日に摂取するクエン酸の量と疲労回復の関係についてパネルで解説。各社の塩・梅キャンデー、塩分補給タブレットに加えて、森永製菓『甘酒』『inゼリー』や梅の素材菓子なども。

 免疫力アップ企画では、免疫力を高める食品食材栄養素としてヨーグルト(乳酸菌)、納豆(ポリグルタミン酸)、ニンニク(アリシン)、カカオ・ナッツ(ビタミンE)、おから(食物繊維)などを紹介。それらを原料として使用したキャンデー、チョコレート、米菓、クッキー、ゼリーを展示。

 美容と健康企画では、“明るく”“美味しく”“手軽に”美容と健康を生活に取り入れる提案として、黒豆・大豆を使用した素材菓子を中心に商品を紹介。その他、パイン『ドモホルンリンクルのど飴』、栗山米菓『タニタ食堂監修』シリーズ、大塚製薬『SOYJOY』も。

 その他、原料米や製法にの商品を集めた『こだわり米菓』。関口が加盟する問屋グループ「JCC」「全流協」。さらに「ギフト」「おとな買い」「子供向け菓子」「パーティー用菓子」「隠れたエリア菓子」などの企画コーナーが来場者の目を引いた…

(続きは菓子食品新聞5534号3面へ)