関東米菓の百貨店!
下野之国米菓處『木村』雀の宮本店(栃木県宇都宮市)
人気商品を手にする木村社長と看板娘の佐藤恵梨さん
老若男女が楽しめる
かきもちで知られる木村が直売方式にシフトして40年。その関係で同社は卸の機能を備えているのが特徴の一つになる。19ある直売店の総本山『雀の宮本店』では、県内はもちろんのこと、茨城や埼玉など関東一円の米菓のフルラインが手に入る。まさに関東米菓の百貨店といった趣の店内には、バウムクーヘンやパウンドケーキなど米菓に合う伝統的な甘い洋菓子類や駄菓子も並ぶ。
「コロナ禍で駄菓子を置いているところの来客が増えている。単価が低いので売上に直接の貢献はないものの、お子さん連れの若いお母さんが増えた」と、木村圭一社長はここ最近の来店客の傾向について話す。
現在はコロナ禍で閉めているが、店舗の向かいに展開する「たい焼き」店では、たい焼きやソフトクリームの販売をはじめ、子供たちだけで焼けるもんじゃのスペースがあり、10円単位で値付けをしていない駄菓子を並べている。木村社長は自身の経験から、「自分で選ぶ楽しさや、リアルな買い物体験の場を地元の子供たちに提供したい」と考えている。
イベントも盛んだ。大きなものは年に2回。創業月である6月開催の『木村のお祭り創業祭』では全品2割引き。1月30日、31日には『決算セール』を開催。さらに毎月第一日曜日にはお客様感謝セール、ギフト需要のある月の第一日曜日をからめた週末のセールを用意するなど、積極的に展開している。
小さな子供から年配の方まで、性別問わずに楽しめる仕掛けがもりだくさんの同店。決して目立つような立地ではないものの、㈱木村の地元への思いがカタチとして結実しているからこそ、40年以上愛され続けているのだろう。
◆ 売れ筋 BEST 3◆
1位 進物小缶ミックス350g
2位 包装かきもちミックス130g
3位 かるもち久助270g
◇雀の宮本店の概要 店舗の広さ=182㎡(55坪)。開設=1981年。お店の特徴 かきもちをはじめとする木村の代表商品や関東一円の米菓メーカー商品のほか、焼菓子、半生、駄菓子も取り扱う。