三幸製菓、「顔」や「サイズ」を変えてチャレンジ!!

 看板でありロングセラーの『雪の宿』(24枚、NPP=参考小売価格200円)が7月より順次、新デザインに代わっている。ロングセラーのデザイン変更は功罪あって、難しいといわれるなかでの挑戦。ブルーと白のイメージカラーはそのまま、全体的なイメージは変えず、製品特性の訴求を強め、消費者に分かりやすくなった。

目を引くのは製品特徴の「甘じょっぱさ」を伝えるコピーを、製品ロゴの上部にしたところだ。「ほっこりおいしい 甘じょっぱさ」と横書きで大書。また、北海道産生クリームを使用した砂糖蜜と、ほどよい生地の塩味から、世代をこえて嗜好される特性を強く訴求したもの。また、キャッチアイのキャラクター・ホワミルと併せて「いっしょに食べよう!!」のコピーとともに製品ロゴの右下に配置されている。

 薄焼のうるち生地に米の粒々を残す独自の「粒ごと製法」で、ヒットしたロングセラー『新潟仕込み』(各30枚、同200円)の3品(醤油、塩、のり塩)もデザインが刷新された。

粒々を生みだす「粒ごと製法」の表示が製品ロゴと組み合わせられ、また、米の粒をイメージさせる稲穂のイラストが大きく取り入れられた。パッケージの色も素材に合せ醤油味=赤、塩=ブルー、のり塩=緑に変更されて『雪の宿』同様に視認性が高められた。また、今回のリニューアルでは、ベーシックの醤油味を、ファンからの声をもとに「レシピを見直し、より醤油の香ばしさが感じられるよう」ブラッシュアップされている。

7月12日には4種5アイテムが発売された。8月末までの期間限定「ご当地めぐり」シリーズの第3弾の2品は、製品化にあたり同社ではアンケートを実施し、地域の味として人気を集めた東海・名古屋の名物「味噌かつ」と、北海道の「ほたてバター」を再現することにした。出来あがった製品は『新潟仕込み 味噌かつ風味』(20枚、同200円)と、『三幸の柿の種 ほたてバター風味』(5袋=105g、同200円)。前者は名古屋の味噌かつ専門店の味をイメージし、まるや八丁味噌を使用。後者は北海道産バターのコクと醤油を効かせ、ホタテのバター醬油焼の味わいである。

少量タイプの『丸大豆せんべい』(7枚、同150円)は、11枚入りのレギュラー製品が堅焼カテゴリーで2年連続1位(SRIの煎餅・あられ内の堅焼カテゴリーで2018年9月~2020年9月のアイテム別売上金額ランキング1位)となったことを受け、より手軽に試してもらおうとのお手軽価格だ。ソフトせんべいの『ぱりんこ』でも少量の『ミニパックぱりんこ2つの味』(あっさり塩味とチーズ味、62g、同150円)を発売。また、6月14日には『雪の宿ミルクかりんとう』(4袋=74g、同150円)を発売しており、これも食べきりの同じ路線である。

ファミリーユースで好調の大袋では『雪の宿ミニ&ぱりんこミニアソート』(197g、同400円)も12日に。子ども向けのおやつアイテムで、定番の『雪の宿』と、このアソート限定のカレー味と塩味の2種の『ぱりんこ』入り。甘、辛、塩のバランス配合だ。