天恵製菓、秋向け入魂の2品!

 半生菓子のリーディングカンパニーの久しぶりの新製品である。発売は8月30日で、秋の需要期入りのタイミング。今回の2品は近年のトレンドを踏まえ、入念にテイストを繰り返し完成させたという。

 1品目はオムレットの『あんバター風クリームサンド』(8個、参考小売価格380円・税別)。内容はあんバターと、秋らしく栗クリームの2味がそれぞれ4個ずつ。開発について同社は「Instagramでは最近、#あんバターの投稿が12万件を超えるというデータがあり、CVSの新製品やスコーンやケーキ、ジャムなど様ざまな商品が発売されていることから、半生カテゴリーでも需要はある」と、見込んで開発に臨んだ。

今回の製品は、半生菓子の需要層の高齢化に対し、若いファン層の掘り起こしも意識し「例えば、あんの甘さと塩味のバランスを決めるのに、細やかにテストを繰り返した」。完成した自社炊きのあんは、フィリングとマーガリンのバターリッチ感が強いクリームと重なり、先口から感じる塩味が、濃厚な味わいの深みを作っている。この濃厚さは栗あんでも同様で、渋皮入りの栗ペーストが強い栗を主張する。2種の餡は、ソフトなスポンジ生地に包まれ、和素材ながら味わいは、洋菓子に寄ったテイストに仕上げられている。

2品目は『ハッピースコーン』(個装紙込み157g、同300円・税別)で、こちらは3種のアソート。

イギリスの午後のティータイムの定番だが、近年わが国でも専門店ができたり、朝食などの需要も多くなっている。コロナ禍の自粛生活から、食べ飽きないアソート製品の人気が高まっていることも勘案し、3種のミックスにしたものだ。

 

1つは北米産のクランベリーとブルーベリーを独自配合して生地に練りこんだもの。2つ目は形状の違う2種のチョコチップ入りで食感が楽しい。3つ目はキャラメル味で、生地にキャラメルを練りこみ、さらにキャラメルコーティングしたチョコチップを練りこんだものだ。製品はしっとりホロホロだが、トースターで表面をカリッとさせて、ひと味違うハッピーな楽しみ方も提案している。