世界を柔らかく!でグミ市場に新しい風
2004年の発売開始以来、グミ市場に新風を巻きおこし市場を牽引し続けるカバヤ食品の『ピュアラルグミ』。開発の経緯からその後の市場成長の軌跡、さらには『タフグミ』も含めた商品戦略や高付加価値化への取り組みなどを聞いた(以下、同社談)。
斬新な特許食感で
過去最高の売上へ
『ピュアラルグミ』はターゲットを「オトナの女性」に絞り、果実感と食感にこだわった新しいタイプのグミとして発売しました。2018年に品質の大幅リニューアルを行い、「そとフワ、なかプル」のやわらか食感の2層グミに刷新し、その後、過去最高の売り上げを獲得しました。
さらに2020年にはパッケージデザインの大幅リニューアルを敢行。ブランドの提供する価値を明確かつ強力に発信していくために「世界をやわらかくしよう。」をタグラインに設定しました。品質も「やわらかキープ新製法」による品質改良を行いました。当製法は現在、特許出願中です。
コロナ禍の中、とある消費者の方から当社宛に嬉しいメッセージが寄せられました。「緊急事態宣言が出て突然、不安な気持ちにかられた時に『ピュアラルグミ』を食べたら、ホッとした気分になれ、もとの自分に戻れました」という内容で、感情面に訴える素敵で嬉しいメッセージでした。
明快な機能性受け
人気ナンバーワン
当社はグミのさらなる進化を目指し、より付加価値の高い商品化への取り組みも進めています。その一つが『タフグミ』です。美味しさだけでなく「機能性」についても徹底的に追及しました。
『タフグミ』は主に10代から30代の比較的若い男性層に支持されているブランドとして人気をいただいています。乳酸菌味やスポーツドリンク味など男性の方が好むフレーバーを意識した商品展開を行っています。サワーパウダーをまぶしたキューブ型のグミですが、最大の特長は弾力性の高い独特の食感です。クセになる食感を楽しめます。
日本マーケティングリサーチ機構が昨年12月に実施した「グミ商品のインターネット調査」では、当社の『タフグミ』ブランドが「集中したい時に食べたいグミ」と「ハードなグミ」の2つの部門で人気ナンバーワンを獲得することができました。とても励みになります。
最後になりますが、昨年の「新型コロナウイルス感染拡大」を受けて、政府による緊急事態宣言が発令されて以来、消費者行動が大きく変化し、キャンデーやグミなども含めたお菓子全体の市場の状況はきわめて厳しくなってきています。カバヤ食品としてはそうした時代認識のもと、今後ともお客さまから「必要とされる、共感を得られる」商品開発とブランド育成を継続することにより、市場の活性化と拡大に寄与していきたいと考えています。