国産米100%使用と正統派の作りで定評がある岩塚製菓だが、最近「国産米」から「日本のお米100%使用」とロゴが変わり、また、製品開発にも新たなひと味違ったテイストが加えられだしている。この3月15日に発売される6品にも岩塚製菓の変化が窺える。
柔らかな口どけと和三盆のやさしい味わいで人気の『きなこ餅』の姉妹品『バター餅』(18枚、NPP=参考小売価格220円前後・以下同)は、ミルクリッチな優しい味わいが特徴。牧草を食べて育った乳牛から絞ったニュージーランド産グラスフェッドバターを使った「発酵バター」と、北海道産牛乳を100%使った「バターミルク」が味わいのポイントで、隠し味のハチミツときなこの上品な甘みと香ばしさは、洋菓子のおいしさにも繋がる。
因みに、この『バター餅』は個装紙にも工夫があり、4種のパターンで楽しませる。味覚+視覚の楽しさが魅力。『きなこ餅』も個装紙に9種のデザインを採用してリニューアル。3月8日から順次発売する。
CVSで期間限定発売され話題になった『バンザイ山椒』(80g、同260円)が全国発売になる。「過去、何度か期間限定でCVSチャネルで販売してきたが、ファンからの問い合わせが多いことから全国発売に踏み切った」(経営管理部)製品だ。白いパッケージに、手書き風のネコのイラストが楽しく、テトラ型の分包という形態だ。製品は枝豆ペーストを練りこんだ国産水稲もち米の小粒あられで、激辛な山椒風味のシーズニングで味付け。ピーナッツと取り合わせた製品。外装デザインの「ゆるさ」と「激辛」のアンマッチが若い世代に受けた要素だが、あられの香ばしさやおいしさは揺るがせにはしていない。
同じく、若者世代の需要を狙った『しっとり揚げちゃいました。』(75g、同220円)と『こんがり焼いちゃいました。』(65g、同220円)は、前者とは対照的にカラフルで楽しいチンドン屋のイラストのパッケージが印象的だ。前者は国産100%の米粉チップスを揚げ、ウスターソースにタマネギや紅しょうが、出汁を加えたタレを沁みこませたシットリとした揚げせん。後者はサクサクとしたうるち生地に、トマトとチーズのパウダーをまぶして二度焼き。この「焦がし製法」で、焦がしが入った表と、裏の味わいの違いが特徴になっている。
期間限定の『味しらべ 焼きとうもろこし味』(28枚、同220円)は、40年を超えるロングセラーの限定発売品(6月末まで)。北海道産とうもろこしの甘みと、焦がし醤油の香ばしさは、世代を越えて楽しめるファミリーアイテムだ。