フルタ製菓がオンラインクリスマスセール

 師走を賑わせる風物詩としてすっかり定着しているフルタ製菓(古田盛彦社長)のクリスマスセール。大阪市生野区の本社前や美原工場をはじめ全国8カ所でクリスマス商戦たけなわのこの時期に毎年開催される。どの会場もまさに「3密」状態の長蛇の列となり、フルタファンのみならず、家族連れなど多くの人々が集う「お楽しみイベント」として賑わう。

 しかし今年は新型コロナウイルス感染拡大予防と「密」を避けるという観点から、一部(本社工場で縮小して開催)を除いて「やむなく中止」という決断に迫られた。

 セール中止を知った多くのファンから「残念」の声が同社に寄せられた。それを受けて同社は対応策を急遽検討し、その結果、今月10日からオンラインでのセール開催を決めた。 

 期間は10日から16日までで、同社公式サイトで開かれる。今年も家族でシェアできる『ファミリーチョコ』が人気の中心。シリーズの『柿の種チョコ』や『生クリームチョコ』、『チョコエッグ』や『セコイヤチョコレート』も多数取り揃えた。

 今回は特別に『ファミリーチョコ』や『クッキーセット』を20袋まとめて買えるようにした。これはコロナ禍での年末年始に「おうち時間」を楽しんでもらいたいとする同社の粋な計らいだ。商品開発部の塩谷さんは「クリスマスセールは、お客さまとの『大切な交流・接点の場』であり、フルタ製菓としても毎年楽しみなイベントでした。今年は生憎とリアルなセールの開催はできませんでした。しかしフルタ製菓の願いである『皆さまに絵顔を届けたい』という思いは変わりません。オンラインでもしっかりと気持ちを込めたいてすね」と明るく話す。