山芳製菓が、再びメディアを賑わせている。〝わさっち〟から〝わさぎゅ〜〟への突然の交代劇から約2カ月。テレビ朝日「ザワつく!金曜日」で話題になった「イカスミ味」のポテトチップスを復刻発売したのだ。
テレビ朝日の「ザワつく! 金曜日」(毎週金曜日18時45分~。一部地域を除く)の特集〝一同厳選!全国ご当地ポテトチップスNo.1決定戦!〟で、長嶋一茂さんの「今までで一番おいしかったポテトチップスは昔食べた『イカスミ味』」という発言がきっかけで番組が調査したところ、山芳製菓が1994年に発売した製品であることが分かった。
同社で確認したところ、当時のパッケージ資料はあったもののレシピは残っておらず、当時を知る社員も現在は在籍していない中、OB社員へのリサーチなどを通して当時の味付けを再現した。
番組内で試食してもらったところ、一茂さんから「これで間違いない」と太鼓判をもらい、高嶋ちさ子さんや石原良純さんも美味しいと一言。一茂さんが「また発売した方がいい!」と発言したことで視聴者からの反響も大きく、今回の緊急復刻発売となった。
『ポテトチップス イカスミ味』(写真)は、魚介系の旨みにガーリックのパンチがきいた濃厚な味わい。イカスミを表現した黒いシーズニングを使用しており、見た目にもインパクトがある。パッケージデザインも当時のままに再現。復刻発売は番組がきっかけになったということで、パッケージには「ザワつく!金曜日」番組ロゴが入っている。数量限定で55g・150円。11月9日からCVS先行発売、11月23日に一般発売。
同社では、マツコデラックスのTV番組で「まずい!」と酷評された「キャビア味」を2015年に復活させて大ヒットしたり、エイプリルフールのネタとして考案した『わさび抜きわさビーフ』(2014年)と『手抜きわさビーフ』(2016年)を実際に製品化したりと、〝美味しさ〟だけでなく、ユーモア精神あふれる〝楽しさ〟も常に追求し続けている。
「〝山芳製菓は面白くて、何でもやってくれる会社〟として認知されている」(同社)。そんな同社の真骨頂とも言える今回の『イカスミ味』。コロナ禍でも、臨機応変でスピード感のある開発・企画で存在感を放っている。