受験生にエール! 『勝つりんとう』祈願祭 東京カリント

 かりんとうのトップメーカーの東京カリントは10月19日、新製品『勝つりんとう』の祈願祭を川越八幡宮(川越市)で行った。西村直会長や西村光示社長のほか、同社の幹部が集まり、神妙な面持ちで臨んでいた。

黒糖かりんとうは若者に受ける確信

 

 新製品はコロナ禍で多くの不安を抱える受験生たちをはじめ、頑張る人を応援する目的で開発されたもの。お菓子業界において「新製品が売れるように」と、神前で祈願することはよくあるが、今回のようなケースは珍しい。同社の歴史の中でも「ご祈祷済み」の製品開発は初めての挑戦となる。プロジェクトの中心を担ったのは、同社がこの7月に初めて設けたマーケティング部に在籍する金子淑子さんだ。

 金子さんはかつて某有名玩具メーカーでマーケティングの仕事をしていただけあって、その立場から日本の誇る伝統菓子をどう未来に継承していくかを考えていた。同社の企業メッセージ「伝えていきたい菓子がある」ことも常に念頭にあった。特に若者に対する継承は彼女にとって大きなテーマとなっていた。

 そのような時、中学校と高校に通う二人の姉弟に日常的に接しているうちに、黒糖かりんとうが『受験サポート食』に向いている点に着目した。またブラックタピオカが若者の間で流行していることも、その思いを強くした。

 さらに上司からよく聴かされていた某都市銀行本店で数年前に行われた「新人歓迎イベント」でのエピソードもその根拠となった。スナック菓子やチョコレートなどたくさんのお菓子が振る舞われ、同社も看板製品『蜂蜜かりんとう黒蜂』を供出したところ、意外にもそれが一番「バカ受け」したのである…

 

【続きは5478号5面へ】