栗山米菓、『濃厚シリーズ』第2弾

 『ばかうけ』や『星たべよ』の同社が、今夏6月22日に発売した食べ切りサイズの新シリーズ『濃厚シリーズ』から、2品の新製品が9月1日、リリースされる。濃厚好きや若年層をターゲットにしたコンセプトが受けている。

 新製品は『濃厚たらこマヨネーズせん』(写真、45g、NPP=参考小売価格150円前後・税別)と『同・バターしょうゆせん』(45g、同150円前後)の2品。食べ切りサイズとはいいながら、国産うるち米と国産うるち米粉で調整した生地を焼成後、油→特製醤油→シーズニングかけという、手の込んだ独自の3段階の味付けで仕上げられる。

味のベースとなる醤油調味液には、それぞれ、まろやかな味わいとなるマヨネーズ、バターパウダーを加えて、最終上掛けであるシーズニングにコクや奥行を与えているのである。

 150円というアイテムながら手間をかけている一方、パッケージデザインにも一工夫があり、キャラクターが味付けのマヨネーズや牛乳ビンを、口にした可愛らしいイラストを大きく描いてインパクトがある。その脇に「マヨったらこれに」、「モーどうにも…とまらない」というダジャレのコピーが添えられている。

 また、左上のbefcoのロゴの下に「罪深いおいしさ!」と製品特徴を伝える。こうしたデザインや濃厚な味付けは、健康志向の強まりの中で「ギルティ」であり「不健康」という通念が大手を振る世の流れを、ジョークでかわす「アンチテーゼ」である。古今東西、美味しいものはカロリーが高いと相場は決まっている。若年世代や「濃厚好き」への福音といえよう。