食品添加物は、独特の食感を持たせる、色をつける、旨味や甘みなどの味を加える、品質を保つことで肉や惣菜、アイスクリーム、お菓子など、さまざまな用途で広く使われている。それは私たちの食生活を「より美味しく豊かにしてくれる」頼もしい味方でもある。
一方、生活の豊かさに伴う健康志向ブームが続く中で、食品添加物への関心も一段と高まっている。食品添加物は「食品衛生法」に基づく定義の下で、安全性と有効性を科学的に厳正に評価し、厚生労働大臣が認めたものが「食品添加物」として使用できる。このように身近で必要不可欠な食品添加物について、正しい知識の普及と啓発に取り組んでいるのが、日本食品添加物協会だ。
日本食品添加物協会は厚生労働省などの関係省庁や食品添加物メーカーなどとの連携を図りつつ、 会員企業に対しては法令遵守の推奨、一般消費者に対してはその安全性と有用性についての正しい知識の普及啓発と理解促進のために活動している。会員向けのセミナーや研修会の実施も積極的だ。特に全国の小中高の生徒向けに毎年無償で配布している「テンカちゃんの豊かな食卓」と「もっと知ってほしい食品添加物のあれこれ」は格好の教材として好評だ。