ミヨシ油脂は、「健康」と「プラントベース」をキーワードとして提案活動を展開。まず、健康訴求型食品用の素材として『オメガヴィーパウダー100』に注力。DHAとEPAを100㎎/g含んだ粉末油脂で水への分散性に優れ、魚油を原料としていながら独特の臭みを抑えているので、食品原料として用途が拡がることが強み。さらに、αリノレン酸を250㎎/g含んだ亜麻仁油の粉末油脂も、今秋の発売に向けサンプルワーク中。
プラントベース食品用の素材としては『クレッシェンド』(写真は使用例)。動物性の原料を使わずにコク味豊かなマーガリンに仕上げて、乳アレルゲンフリーなので、アレルギー対応食品にも使用できる。同様に、動物性原料とアレルゲンフリーの粉末油脂が『マジックファット215』。ここ数年順調に販売を伸ばしており、市場ニーズの高まりを感じている。
昨今のフードロス削減、人手不足、働き方改革などの潮流に加え、新型コロナウイルス感染拡大により、低価格志向と節約志向が一層強まると思われる。低価格志向に対しては原料コストだけではなく時間短縮、手間削減などいろいろな角度からのトータルでのコストダウン提案を展開したい。また、節約志向を受けて定番商品の重要度がなお一層増してくるとみていて、定番商品の食感、風味、日持ちの向上、健康やエシカルな価値の追加に油脂が貢献できると考えている。