新役員体制発進! 全国米菓工業組合 第59回総代会を書面開催

 現下の新型コロナウイルス感染症の収束が不透明の中、全国米菓工業組合では、恒例の総代会を書面開催とし、5月20日に実施した。今回は役員改選期。槇春夫(岩塚製菓社長)理事長が退任し、新たに役員を選任。同22日に理事会を開催して、前期副理事長の栗山敏昭氏(写真、栗山米菓)を理事長とする新執行部がスタートした。

 古泉肇氏の後を継ぎ2期4年。今総代会をもっての退任にあたり槇理事長は、

 「5月20日開催の第59回通常総代会(書面開催)におきまして理事長を退任いたしました。平成28年5月、理事長就任以来2期4年にわたりその任に当たって参りましたが、この間業界は厳しい経済環境に置かれながらも、大過なく務めることができましたのは、ひとえに関係皆様のご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。略儀ながら書中をもちまして退任のご挨拶とさせていただきます」と、メッセージを寄せた。

 槇理事長は、任期中に時代の変化に対応し切れていない工業会の在り方を“ゼロベース”で見直す改革に着手した。その一例が調達委員会、教育・研修委員会、グローバル委員会という、新たな活動を模索する委員会の創設である。分けても調達委員会では、飼料用米への優遇に比して、格差のある原料米事情を改善すべく、要請活動に積極的に取り組んだ。

 また、槇氏から理事長のバトンを受け継いだ栗山新理事長は、新執行部をリードするにあたり、

 「皆様におかれましては新型コロナウイルス感染症拡大により、大変な日々をお過ごしのことと存じます。心よりお見舞い申し上げます。さて、このたび前理事長槇春夫の後任として理事長に就任いたしました。微力ではありますが、我が国米菓業界の一層の発展に尽力して参る所存でございますので、前任者同様ご厚誼ご支援賜りますようお願い申し上げます」と所信を示した。

 今回の総代会の議題は8つで①令和元年度事業報告(決算は4103万0061円)、財産目録、損益計算書、貸借対照表、余剰金処分案②令和2年度事業計画、収支予算案(4502万円余)③令和2年度賦課金、手数料の額、徴収時期及び徴収方法決定④令和2年度役員報酬額上限決定⑤令和2年度新規加入金額決定⑥令和2年度借入金最高限度額決定⑦令和2年度組合員に対する貸付金額及び債務保証額決定⑧令和2年度余裕金取引先銀行決定など。

 昨年の事業では、平成22年からJR新宿駅西口広場イベント会場で実施してきた「米菓まつり」の在り方が検討され、実施見送りになったが、令和2年度の需要喚起事業として、検討を継続することになった。

 ◆令和2・3年度役員一覧 ※新=新任、再=再任 北海道・山口勝美(北海道米菓)、岩手・佐藤庄一(新、水沢米菓)、山形・奥山康博(新、蔵王米菓)、茨城・風見義孝(新、風見米菓)、栃木・膝附武男(ひざつき製菓)、埼玉・新井和佳(新井製菓)、東京・木村秀雄(王様製菓)、大砂信行(新、天乃屋)、新潟・栗山敏昭(栗山米菓)、田中通泰(亀田製菓)、星野一郎(新、越後製菓)、富山・川合誠一(日の出屋製菓産業)、石川・高﨑憲二(北陸製菓)、福井・吉村文雄(吉村甘露堂)、岐阜・栗本森義(福あられ本舗)、愛知・渡邉肇(菊一あられ)、名古屋・新美範恭(竹新製菓)、三重・稲垣秀樹(新、福助製菓)、京都・鳴海健治(鳴海屋)、大阪・遠藤純民(ぼんち)、兵庫・植垣清貴(植垣米菓)、奈良・齊二忠彦(高山製菓)、広島・山本浩矢(新、山本屋)、香川・高尾光信(高尾商店)、福岡・森田長吉(森田あられ)、員外・誉田稔(ホンダ製菓)、髙木幸夫(全米工)の27名。

◆令和2・3年度執行部 理事長=栗山敏昭(新、新潟・栗山米菓)、副理事長=誉田稔(再、埼玉・ホンダ製菓)、星野一郎(新、新潟・越後製菓)、新美範恭(再、名古屋・竹新製菓)、遠藤純民(再、大阪・ぼんち)、会計理事=大砂信行(新、東京・天乃屋)、専務理事=髙木幸夫(再、全米工)、常任理事=木村秀雄(新、東京・王様製菓)、佐藤庄一(新、北海道東北ブロック長、岩手・水沢米菓)、膝附武男(再、関東ブロック長、栃木・ひざつき製菓)、川合誠一(再、北陸中部ブロック長、富山・日の出屋製菓産業)、監事・渡邉亮介(再、栃木・米菓工房和)、小林正典(再、東京・東あられ本鋪)※近畿西部ブロック長は別途、理事会で決定する予定。