国民的なロングセラーの銘菓『ボンタンアメ』でおなじみのセイカ食品(鹿児島市、玉川浩一郎社長)はこのほど、昨年募集したもう一つの代表製品『兵六餅』のパッケージデザインコンテストの優秀デザイン6作品を決定した。それらデザインパッケージを採用した『兵六餅』(14粒入り)を3月下旬より数量限定(6種類を各6000個)で全国発売する。
『兵六餅』は鹿児島製菓(現在のセイカ食品)が、昭和6年(1931年)に製造販売を開始した90年近い歴史をもつ鹿児島を代表する銘菓。江戸時代中期の薩摩文学『大石兵六夢物語』にちなんだ創作菓子であり、レトロなパッケージとともに県内外を問わず広く親しまれている。しかし昨今「郷土菓子」という古めかしい印象からか、地元の若者たちも、その存在を「知らない」という状況。
そこで同社では起死回生策として『兵六餅』の認知度向上と興味の喚起を図るため、お絵描き用コミュニケーションアプリ「ピクシブスケッチ」とコラボして、主人公の「大石兵六」を題材にしたパッケージデザインを昨年11月から12月にかけて募集。全国各地のデザインやイラストの愛好者などから多数の応募があった。それを受けて同社は厳正な審査を実施、今回の6作品を選出したもの。