外松、半生菓子に新たなアングル!!

 南信州・飯田の老舗原材料卸で『伊奈節』や『信州みそ菓子』シリーズなど、自社製品の企画開発と販売に力を入れる外松(外松秀康社長)では、次の2品を4月の店頭露出に向け出荷中だ。

 ひと口サイズの大福のアソート『おやつ茶屋プチ大福』(写真、200g、参考小売価格330円前後・税別)は、子育て世代や卒育世代をターゲットにした製品。「和モダン」な「カフェ」のメニューをイメージした意欲的な製品である。

内容は『ぷりん大福』『ひとくち大福』『まめ大福』『みたらし餅』『小っちゃな草餅』『抹茶クリーム大福』の6種のアソート。一口サイズながら、こだわりと手の込んだ作りで、いろいろな味わいを少しずつ楽しみたい女性の嗜好性を満たし、また家族や、幅広い世代で楽しめる設計である。

 例えば、『ぷりん大福』はプリン味のカスタードクリームを、カラメル味のマシュマロと柔らかな餅で包んだ。『まめ大福』は和菓子の定番そのままに、生地の豆がアクセント。『抹茶クリーム大福』は、抹茶の生産量日本一の西尾の抹茶入りクリームを、マシュマロと餅で包んである。

 パッケージはイラストの暖簾に商品ロゴ、淡緑色の地色に製品写真が6個。断面を見せて、作りが分かるシズル写真を下部に配置した。表面には製品を見せる窓は無い。その代わりに、裏面がグラデーションをかけた半透明な状態で、製品が見える趣向である。

 「春夏向けの切り替えシーズンの投入だが、通年の定番化を期待している」(外松社長)。今後のシリーズ化も射程に入れた第一弾である。

 もう一品は8月末頃までの期間限定品『塩&レモン』(162g、同330円前後)。ズバリ夏向けという6種のアソート。瀬戸内産レモンの果汁と果皮を使い、それぞれ独立した製品であった『レモン大福』と『レモンもなか』を中心に、『しお大福』『塩最中』に『塩ようかん』の塩物3種に、目新しい『れもんこんぶ』の計6種で構成されている。

アクセントでもある『れもんこんぶ』は、レモン果汁と蜂蜜入りのトロリとしたペーストを、柔らかく仕立てた昆布飴で丸く包んだ意欲作。オーソドックスな半生菓子の作りの中に、新風を感じさせる2品である。