個々の能力を活かす
2012年にカスタマーサービス部長、その翌年に品質保証部長に就任しているが、仕事内容はどちらも同じ。古泉さんが、カスタマーサービス部を品質保証部へと名称変更したのだ。
「カスタマーサービス部＝お客様相談室と思われがちですが、そうではないことを周囲に何百回と説明してきました。でも、他社をみてみると、品質保証部の中にお客様相談室はあっても、お客様相談室の中に品質保証部がある会社は、どこにもありません。そこで、分かりやすい名称に変えたのです」
「安全・安心な製品を作り、それを保証するのがモノづくりの会社の原点であり、基礎中の基礎」と言い切る古泉さん。品質保証部長を務めた5年間で、このことを痛切に学んだという。
「製品回収になる事態はほとんどないのですが、何か現象が起こった時に、大丈夫だという確認が取れるまでの検証が大変。当時は、まぁ電話が鳴る鳴る。ほぼ大丈夫なんですが、お客様や友人との約束をキャンセルする事はざらでしたね」…
【続きは5453号4面へ】