ロングセラーのひ★み★つ Vol.35 クラシエフーズ 『知育菓子』

 1986年の『ねるねるねるね』発売から、21SKU(2020年2月末現在)のラインナップにまで成長した『知育菓子』シリーズ。母親世代も知っているエントリーブランド『ねるねるねるね』4品、驚きを提供する実験系の『ふしぎはっけん!』5品、色や形で遊ぶアート系の『カラフルピース』3品、お店屋さん体験を楽しめるメニュー系の『ポッピンクッキン』9品の4ブランドで構成される。

『知育菓子』は登録商標

 

 一見、一般用語のように思えるが『知育菓子』はクラシエフーズの登録商標だ。2006年からは製品パッケージにも記載されるようになった。“お菓子を作る”という体験を通し、様々な“ワクワク・ドキドキ”を感じてもらい、創造性豊かに育ってほしい、という思いが『知育菓子』全てに込められている。メインターゲットは子供ゆえ、鮮やかな色づかいでも、合成着色料・保存料は不使用で、カルシウムも入っている。安全・安心も大事な訴求ポイントの一つとして、現在はパッケージに記載している。

 練るという行為で色が変わり、膨らんでできる不思議な『ねるねるねるね』(写真)。説明するまでもなく有名で、いつの世の子供にも新鮮な驚きを与えてきた。『知育菓子』全ブランドで今なお最も売れているが、一時期は売上が下がり、2011年に味・パッケージデザインなど全面的にリニューアルしてV字回復。同製品はクエン酸を使用しており、子供たちの酸味の感じ方が時代とともに移り変わったためだそうだ…

【続きは5453号5面へ】

クラシエフーズ㈱

1964年、カネボウハリスとして創業。1993年、カネボウフーズとして設立。2003年、現在の社名に変更。菓子、新規食品、アイスクリーム等の製造販売。