かりん糖のTOPメーカーが、2月25日(出荷)から春夏向け新製品第1弾の2品を発売した。
『80gふわり黒糖かりんとう』(写真、NPP=参考小売価格220円・税別)は、黒糖が映える黄色をベースにしたパステル調の、チャック付きパッケージが印象的だ。季節を意識したライトな印象は、製品そのものにも通じる。
やや縦長のひと口サイズの生地は、商品名の通り〝ふわり〟と柔らか。口どけがよく、しっとりした食感が新しい。沖縄黒糖100%使用の蜜がけも軽めで、口どけの良さと相まって連食を誘う作りだ。また、不足しがちなカルシウムを〝たっぷり〟と謳い、1袋当たり牛乳(200㎖)で1.5本分に相当する326㎎を配合している。さりげない思いやりである。
「今回の狙いは小さなお子様から高齢な方まで、幅広い世代に手軽に食べて頂きたい、というのが思い」(開発スタッフ)。
ヘビーユーザーをも納得させる沖縄黒糖のコクと甘さを、ベースとして守りながら、その口どけと、ほどの良い甘さで、かりん糖に馴染みの薄い若年層への浸透を狙った作りだ。正統派のレギュラー群とは明らかに異なる製品特性で、通年商品としての定着も射程に入っている。
2品目は、同社の夏場の強力サポーター、ドーナツの新製品。ロングセラーの『ジャージー牛乳ドーナツ』とともに、春夏の店頭を意識した『トロピカルフルーツドーナツ』(内容量180g・個装紙込み、同330円・税別)である。
近年のタピオカブームなど、アジアの食材が注目されている。本品は夏場の小売店を彩るマンゴー、パッションフルーツ、パインアップルの3種のピュレを独自にブレンドし、鮮烈なフルーツの香りと酸味でまとめたひと口サイズのドーナツだ。生地はしっとり感が強く、口内に満ちるフルーツの爽やかさが特徴である。「ターゲットは、お子様からシニアまで。近年の〝少々割高でも味や品質が高いものが食べたい〟というニーズ拡大を意識した」(同)。
リアルで、ややヘビーなフルーツ感もさることながら、前品同様に消費者への配慮で、小さくビタミンC〝たっぷり〟を表示。100g当たり45㎎が配合され、本品8個で1日の必要量の半分が摂取できる作りだ。