非常食とアレルギー対応食品・菓子の分野で、これまでの常識を打ち破る革新的な製品開発を続ける尾西食品へのインタビュー企画の連載2回目(最終回)。前回は創業当時から「美味しくて安心して食べられる非常食づくり」に懸けてきた尾西食品の哲学や姿勢を聞いた。後編は「もはや非常食とは思えない」魅力的な商品を紹介しながら尾西食品としての今後の方向性をきく。
画期的な米粉のクッキーを開発
本紙 アレルギーに敏感な社会状況が進みつつある中で、尾西食品さんはこのほど米粉を使った『ライスクッキー』を作られました。美味しさで評判のようですね。
市川 ありがとうございます。新潟県産の米粉100%を使って5年前に製品化しました。ココナッツ風味といちご味の2種類でどちらも「アレルギー物質27品目不使用」に対応しています。いちご味の方はナッツ類も使っていません。
米粉のクッキーだから「美味しくない」と言われるのを、当社としては絶対に避けたかった。その点に徹底してこだわりました。当初は備蓄用の非常食として開発したのですが、幼稚園や保育園などはアレルギーに敏感ですし、そこのおやつ市場向けにも積極的に売るように路線を拡大しました。そして、もっと子供たちに寄り添っていこうと、昨年『ポケモンライスクッキー』を商品化し、こちらも喜ばれています…
【続きは5451号6面へ】
写真・市川伸介・常務取締役
写真・『ポケモンライスクッキー』