業界の女神（アテナ）たち　後藤綾子カルビー株式会社執行役員

昔の繋がりが今の財産に

　カルビー入社の志望動機は、食品やお酒関係の会社をいくつか応募した中で、「一番楽しそうだった」から。入社後は広域販売部に配属され、営業を7年ほど務めた。

　「人と話すのは苦ではないので、そういう意味では楽しかったですね。色々な場所へ行って、皆さんに可愛がってもらいました」とやりがいを感じていたようだ。

　今でも業界の会合などに行くと、当時の取引先の人たちが「後藤ちゃん！　20年ぶりだね」と声を掛けてくれる。「若手の社員に『そんな昔に営業をやっていたんですか？』と驚かれます」と後藤さんは笑う。営業時代の繋がりが、今でも財産になっている。

　「その頃、真摯に対応していて良かったと思います。人は嫌な思い出は覚えているもので、後でいくらフォローしても、一度失われた信頼はなかなか戻りません。最近、営業時代にお世話になった方々にお会いして、『帰ってきたか』と言っていただけるのは、とても嬉しいです」…

【続きは5442号3面へ】