「素材を生かす」「機能性」がコンセプト
「カンロは元々、いい製品を作ってきたメーカーだ。にもかかわらず、製品開発のコンセプトが定まっていなかった。だから、〝素材を生かす〟という明確なコンセプトを定めた。例えば、『カンロ飴』では香料・着色料等の添加物を使っていないのだから、他の製品を開発する時もそこは徹底することにした。もう一つのコンセプトは〝機能性〟だ」(三須社長)。
1981年、「喉へのケア」と「美味しさ」を両立させたお菓子として、『健康のど飴』を発売した。キャンデーならではの機能性を活かす新たなカテゴリー「のど飴」の創造である。
「例えば、喉の薬は効いているのかどうか実感が中々沸かないが、飴は舐めているとジワジワと喉を潤してくれる。そんな機能性をもっと研ぎ澄ませたい」。
同社は長年、キャンデーだけでなくガムやタブレットなど多岐にわたる製品を展開してきた。今日では、素材菓子を一部残し、国内のキャンデーに特化するという方向性を打ち出し、素材を生かす「素材研究」と機能性を追求する「機能性研究」を推進している…
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