南信州菓子工房、待望の新アイテム

 ドライフルーツの常識を変えた?同社の代表製品である国産レモンを使用した『輪切りレモン』は、特許製法によるフルーティーな香りと味わい、そしてレモンの房の形状を残した画期的な製品。地域限定で発売したが、箱買いするファンが出現するなど、近年稀なヒット製品に成長。その後、国産素材にこだわりながら、同社独自のカテゴリーを形成してきた。

 来春3月に発売される『ぷるぷるレモン』と『同・みかん』(写真、各40g、参考小売価格150円・税別)は、商品名の「ぷるぷる」が示すように、独特な弾力を持った果実と糖液のゼリー。

 ゼリーとひと口にいっても、その食感は独特で、柔らかめのグミというか、もちもち感のある寒天ゼリーというか、その中間という表現が妥当だろう。

 食感を決める原材料として、寒天が使われているが、決め手はもち粉である。幅広い製品ジャンルで構成される半生菓子作りのノウハウを持つ、同社ならではの生地といえるだろう。

 最大の特徴の果汁感は、同社のドライフルーツの味を決める糖液によってもたらされたもの。レモンとみかん、それぞれのドライフルーツ作りに用いられる糖液には、果実のエキスが凝縮されており、その糖蜜に細かくクラッシュした果実が加えられている。

 約20ミリほどのひと口サイズ。甘さを控えた上品なその果汁感は、同社のドライ製品同様の満足感を与える仕上げだ。

 年内に一部にCVSでテスト販売され、明けて3月からCVSやSMなどで販売を開始する。