待望の看板かりんとうへ
伝統プラス新時代の味
先人の事業を受け継いで、それを発展させながら未来をどう切り開くのか。「シリーズ継往開来」の第1回目はかりんとうの名門メーカー旭製菓の守下武彦社長と長女の副社長、綾子さんのお二人が紡ぐ物語。連載2回目は、満を持して開発した新ブランド『まろ蜜』の開発秘話に迫る。
本紙 前回は期待の看板製品『まろ蜜』(写真上)がどのような思いから誕生したのか。そして沖縄・波照間島産の特等黒糖を使用している「こだわり」の思いを聞きました。島には社長も行かれたそうですね。
社長 私は何事も現地主義です。波照間島へ副社長たちとともに行き、その土地の風土などをつぶさに見てきました。島の黒糖を使いたいという思いは3年ほど前からあって、ようやく実現しました。やはり実際に現地へ行くといろいろなものが見えてきます。
特にいま波照間島では黒糖づくりが島の産業の柱となっていて、真剣さが伝わりました。それなら安定した原料供給も可能だと実感しました。またサトウキビを丁寧に手仕事で刈っているので、良質の黒糖が採れることも分かりました…
【続きは5438号6面へ】