不二家は、来年創業110周年を迎える。洋菓子とお菓子の2つの事業を持つ強みを生かすため、お菓子ではロングセラーを中心に「健康」と「グルメ」を意識した製品を出し、洋菓子では顧客満足を第一に収益性の向上に取り組んでいる。今年3月26日に就任した河村宣行社長にその歩みと抱負を聞いた。(全4回・石水)
憧れの第一志望に入社
―― 社長ご就任おめでとうございます。
河村 ありがとうございます。当社の1世紀を超える歴史から見れば、私は “新米”のようなもの。来年は110周年という節目を迎えることもあり、身が引き締まる思いですね。
―― 入社のきっかけは?
河村 不二家洋菓子店のケーキが出てくるテレビCMを観ていたこともあり、子供の頃から憧れているメーカーでした。就職活動をする年頃になって、「食」に関わる企業に勤めたいと思っていたところ、不二家は流通菓子と洋菓子店だけでなく、レストランや飲料等、「食」に関わる事業を幅広く展開していました。また、高品質な製品を手がけているイメージもあったので、「就職するなら不二家が一番」と思いましたね…
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【プロフィール】
河村 宣行(かわむら のぶゆき)氏
昭和29年11月29日生まれ。東京都出身。東京経済大学経済学部経済学科卒。昭和52年4月=不二家入社、平成14年4月=菓子事業本部広域営業部長、平成15年6月=執行役員菓子事業本部営業部長、平成18年9月=執行役員人事総務部長、平成19年1月=執行役員広報室長、平成19年5月=執行役員CSR推進部長、平成19年10月=執行役員社長室長兼総務部長、平成21年6月=取締役社長室長兼総務人事本部長、平成27年3月=常務取締役菓子事業本部長兼菓子事業本部マーケティング本部長兼食品事業担当、平成30年3月=専務取締役菓子事業本部長兼菓子事業本部マーケティング本部長兼食品事業担当、平成31年3月=代表取締役社長