北関東を代表する米菓の匠。丸彦製菓の技術力には定評がある。国内産もち米100%使用のおかき2品を、9月1日から順次発売。
『胡麻錦』(写真、22個入り、参考小売価格320円前後・税別)は、ひと口サイズの丸いおかき。生地に香り高い黒胡麻を練りこみ、きっちりと焼き上げた後、やや甘みのある醤油だれで仕上げた。
特徴は表面に深く入った大きなひび割れで、そこから生地に醤油だれが沁みこんだところ。焼きの強さや胡麻、醤油を使ったところから、製品の顔はやや黒い。「最近、おかきに胡麻物が少なくなっているように感じて、今回、素朴さを感じる製品として作った」(山田行彦社長)という通り、どこか懐かしく、つい連食を誘われる作りだ。
もう1品は、同社の看板製品である『角餅』の系譜を引く、ミニ版のおかきアソート『二種の正角』(24個入り、同320円前後・税別)である。一寸角の生地に細かいヒビを入れ、限界ぎりぎりまで焼きあげた生地には、結構な堅さを感じる。それを噛み進めるほどに、ジンワリお米の味わいが広がってくる。
醤油味は、二度漬けした醤油の旨みを味わう作り。塩味はかつお・昆布・しいたけの旨みを効かせて、あっさりと塩でまとめた。サイズはミニだが、正統製法による本格派あられだ。